NECソリューションイノベータは3月25日、モーター製品の開発を支援する「NEC モーター制御ソフトウェアプラットフォーム」の提供を発表した。販売価格(税別)は、1プロジェクト当たり200万円となる(導入支援が必要な場合は別途見積り)。

  • 「NEC モーター制御ソフトウェアプラットフォーム」のアーキテクチャ

同製品では、電気自動車や家電、工場用ロボットなどで使用されるステッピングモーターを制御する制御アルゴリズムと、モーター制御で使用するマイコン(TDKミクロナス社のHVC4223F)のソフトウェアドライバを組み合わせて提供する。

これまで企業が個別に開発していたモーター制御ソフトウェアに同製品を組み込むことで、モーター制御部分の開発が不要となり、モーター制御部分の開発期間・工数を削減できる。今後は、ブラシレスDCモーターや、さまざまなメーカーのマイコンなどにも対応していく予定だ

  • プラットフォームの活用例(新規のモーター製品開発)

また、アプリケーション開発期間の短縮を支援するため、同製品ではPWM(Pulse WidthModulation)ドライバ、タイマドライバ、BEMF(Back ElectroMotive Force)ドライバといったドライバソフトウェアを提供する。自動車LANの標準プロトコルに位置付けられ、産業機器にも使用されているCAN(ControllerArea Network)、車載ECU(Electronic Control Unit)で標準的に使用されている通信プロトコルLIN(Local Interconnect Network)への対応を予定している。

  • プラットフォームの活用例(ハードウェアの置き換え)

モーターの駆動には高度な制御が要求されるため、モーター制御手法、ソフトウェア開発プロセスの理解などが必要となり、開発期間の長期化や開発工数の増大、品質低下などさまざまな想定外の課題が発生する可能性がある。NECソリューションイノベータは、モーター開発の課題解決を支援するため、今回の製品を提供する。