Python開発者らは3月24日(米国時間)、「Python Insider: Python 3.10.4 and 3.9.12 are now available out of schedule」において、通常のリリーススケジュールにはない2つのバージョンのリリースを伝えた。バグ修正を目的としており、含まれている変更はそれほど多くない。

  • Python Insider: Python 3.10.4 and 3.9.12 are now available out of schedule

    Python Insider: Python 3.10.4 and 3.9.12 are now available out of schedule

公開されたプロダクトおよびバージョンは次のとおり。

  • Python 3.10.4
  • Python 3.9.12

1つ前のバージョンとなるPython 3.10.3およびPython 3.9.11にはリグレッションバグが含まれており、Red Hat Enterprise Linux 6でビルドができなくなっていた。Red Hat Enterprise Linux 6はすでに11年前の古いバージョンであり、既にサポート期間を超えている。サポートの観点からすると対応する必要はないのだが、実際にはRed Hat Enterprise Linux 6を本番環境で使い続けているユーザーは多く、そうしたユーザーに対応するため、今回のスケジュール外リリースが実施されたという。

Python 3.10.4に含まれる変更は10個のバグ修正、Python 3.9.12には12個のバグ修正が含まれている。予定されていたリリースではないが致命的なバグの修正が含まれているわけではなく、アップデートの必要性は低い。変更内容を確認しつつ、必要性がある場合にアップデートを実施すればよいものとみられる。