米デル・テクノロジーズは、「Dell Bare Metal Orchestrator Module」や「Dell Open RAN Accelerator」、「Dell ProDeploy for NFVI」などの新しいソリューションおよびサービスを発表した。

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「Dell Telecom Multi-Cloud Foundation」は、通信クラウドソフトを統合した最新のネットワーク インフラストラクチャー製品。新たに追加される「Dell Bare Metal Orchestrator Module」により、通信サービスプロバイダー(以下、CSP)にクラウド基盤スタック全体の導入とライフサイクル管理の機能を提供する。

Dell Telecom Multi-Cloud Foundationを展開したCSPにおける運用コストの削減効果は、最大39%に上るとし、ACG Research社の調査ではテストと認証、手動プロセス、サーバーのプロビジョニング、ソフトウェアのアップグレード、クラウド スタックの統合とテストに要する時間も短縮されることが明らかになっているという。

「Dell Bare Metal Orchestrator Module for VMware Telco Cloud Platform」は4月に、「Dell Bare Metal Orchestrator Module for Red Hat OpenShift」および「Dell Bare Metal Orchestrator Module for Wind River Studio」は2022年7月に全世界で提供開始予定。

「Dell Open RAN Accelerator Card」は、Marvell社とのコラボにより開発したvRANおよびOpen RANソリューション向けの新しいin-line 5G Layer 1プロセッシングカード。「Dell PowerEdge」および他のx86ベースのサーバー向けにデザインされ、CSPはコストと消費電力を削減する優れたパフォーマンスのシステムを確立し、高いパフォーマンスの無線アクセスネットワークを低コストで拡張できるとする。2022年後半に全世界で提供開始予定。

「Dell Validated Design for Services Edge 1.2」は、エッジコンピュートリソースとプライベートの無線接続を統合することで、膨大なエッジロケーション環境に求められる容易な展開、拡張性に優れた運用、セキュリティー機能を提供するもの。エンタープライズ企業は、モバイルネットワークのエッジにさまざまなセンサーとデバイスを配置して、ほぼリアルタイムにデータを取り込み処理するとともに、これらのデータからインサイトを引き出してオペレーションを最適化し、生産性を高めることが可能だとする。2022年3月に全世界で提供開始予定。

「Dell Validated Design for the 5G Core with Oracle and VMware」は、業界標準のインフラストラクチャー上に、堅牢で拡張性の高い5Gコアを、より安全で信頼性の高い方法で構築するための選択肢をCSPに提供。これまで複数パートナーによって実行されていたネットワーク コンポーネントのデザイン、テスト、統合に要する時間を短縮するという。2022年6月に全世界で提供開始予定。

「Dell ProDeploy for NFVI」は、CSPがネットワークインフラストラクチャーを迅速に運用できるサービス。デル・テクノロジーズのファクトリー インテグレーション オプションとフィールド デプロイメントオプションの組み合わせにより、CSP各社の顧客企業のネットワークに固有の最適なNFVインフラストラクチャーを柔軟に構築できるとする。2022年4月に提供開始予定。

「Dell Open Telecom Ecosystem Lab Solution Integration Platform」は、CSPやパートナーが、自社のラボリソースをデル・テクノロジーズのラボやインフラに安全に接続し、5Gや通信エッジ サービスの開発および市場投入をより迅速に行えるようにするサービス。DevOps手法を活用して高速にテストを実施できるため、より低いリスクとコストで迅速にサービスを市場へ展開が可能だとする。2022年7月に全世界で提供開始予定。