リコーは3月3日、ステークホルダーとの対話を深めるための情報開示強化の一環として、「リコーグループ サーキュラーエコノミーレポート2021」を発行した。
同レポートは、2021年1月に経済産業省および環境省が公表した「サーキュラー・エコノミーに係るサステナブル・ファイナンス促進のための開示・対話ガイダンス」に沿った報告書であり、循環型社会の実現に向けた同社グループの取り組みを報告するものだ。
レポートでは、ESG目標を将来財務と位置付ける同社の事業の変遷に加えて、これまでにさまざまな取り組みを通じて得た技術とノウハウを生かしながら、将来に向けてどのような循環型ビジネスに挑戦しているかを述べている。
近年は、世界的な人口増加に伴う資源枯渇や海洋プラスチックごみ問題などが深刻化している。そうした中、サーキュラーエコノミーへの関心が高まっており、資源消費に依存しないビジネスモデルの重要性が増している。
同社グループでは循環型社会を実現するためのコンセプトとして、「コメットサークル」を1994年に制定した。これまで、この考え方に基づいて循環型社会の実現に向けた取り組みを進め、製品や部品再生の事業化を実現してきた。こうした、約30年にわたる同社のESGに資する取り組みの全体像を同レポートで説明しているとのことだ。