SBIビジネス・ソリューションズは2月24日、経理・会計・財務を担当しているビジネスパーソン約400名を対象に実施した「請求書関連業務のDXとインボイス制度に関する調査」の調査結果を発表した。

同調査では、経理担当者に請求書関連業務の中で紙を印刷している業務があるかと質問したところ、77.4%が「はい」と回答し、経理担当者の約8割がアナログな事務処理を行っていることが明らかになった。

  • 経理担当者の約8割が「紙」で請求書処理 出典:SBIビジネス・ソリューションズ

次に、請求書関連業務を何人で行っているかという質問に対して、約半数にあたる48.8%が「1人」と回答。請求書の作成、送付、入金確認、督促、仕訳計上など、多岐にわたる請求書関連業務を担当者1人で行わなければならない、いわゆる「1人経理」問題が改めて浮き彫りになった。

  • 約半数にあたる48.8%が1人で経理業務を担当 出典:SBIビジネス・ソリューションズ

請求書関連業務のデジタル化が進まない理由については、「システムの開発・導入にコストがかかるから」が32.5%で一番多かった。そこには「デジタル化の費用が高い」という以外にも、「費用に対する効果が実感できない」という理由があると同社は指摘している。また、「お客様・取引先の理解を得られないから」が27.8%、「ワークフローや社内制度の見直しが必要になるから」が20.8%と続き、コスト面以外にも課題があることも分かった。

  • 請求書関連業務のデジタル化が進まない理由 出典:SBIビジネス・ソリューションズ

さらに、2023年10月1日開始予定のインボイス制度について尋ねたところ、「制度の詳細まで知っている」と回答したのは34.2%にとどまり、29.7%の人はいまだにインボイス制度そのものを認知していないことが判明した。

  • 2023年10月1日開始予定のインボイス制度への理解度 出典:SBIビジネス・ソリューションズ

インボイス制度への対応の進捗についてはどうか。同調査によると「対応済み」と回答したのは13.9%と、約1割にとどまる。33.7%が「対応に向けて動いている」と回答し、14.6%が「わからない・答えられない」と回答した。

  • インボイス制度への対応の進捗 出典:SBIビジネス・ソリューションズ

大幅な改正と施行直前で宥恕措置が発表された2022年1月施行の電子帳簿保存法に象徴されるように、経理担当者を取り巻く環境は大きな変革の時を迎えている。2023年10月にはインボイス制度の開始、2024年1月には電子取引における電子保存の義務化などを控えている。経理の現場はこのDXの流れに上手く乗ることはできるのだろうか。