Microsoftは現地時間2022年2月15日、Visual Studio 2022 バージョン17.1をリリースした。公式ブログによれば、本バージョンはインデックスを用いたファイル検索の高速化や、ソリューションフィルター使用時に依存関係ツリーを再読み込みする機能、Git連携機能を強化している。インストール済み環境ではVisual Studio Installerで更新、新規インストールはダウンロードページから各エディションのインストーラーを入手できる。

ファイル検索の高速化は、ソリューション読み込み時にServiceHub.IndexingService.exeを起動して、ファイル情報をインデックスに格納。検索時にインデックス情報を用いる仕組みだ。本機能は既定で有効化されている。また、Visual Studio 2022使用時に他のウィンドウがアクティブになると、プロジェクトやソリューション、コードなどすべてのファイルをバックグラウンドで保存する機能や、手動でコードを保存する際にコードスタイル設定を適用するコードクリーンアップを自動実行する機能も加わった。

  • オプションの「テキストエディター」→「Code Cleanup」から、コードクリーンアップを自動実行するプロファイルも選択できる

    オプションの「テキストエディター」→「Code Cleanup」から、コードクリーンアップを自動実行するプロファイルも選択できる

Gitとの連携はブランチの比較や、コミットをチェックアウトする機能の強化、複数リポジトリーの分岐機能強化などを図っている。ソリューションに含まれる任意のプロジェクトを選別するソリューションフィルターは大規模なプロジェクト開発に有効だが、ソリューションエクスプローラーのコンテキストメニューに、プロジェクトの依存関係ツリー全体を読み込む項目を新たに追加した。

  • ソリューションを右クリックすると、依存関係ツリーを更新する「Update Project Dependencies」を使用できる(画像は公式ブログより)

    ソリューションを右クリックすると、依存関係ツリーを更新する「Update Project Dependencies」を使用できる(画像は公式ブログより)

他にもソリューション終了時のクリーンアップを最適化してパフォーマンスを向上させるなど、多くの変更が加わっている。すべての変更点はリリースノートを参照してほしい。今後Microsoftは.NET MAUI開発のバグ修正と改善や、Git連携の機能強化などを含むバージョン17.2の開発に着手する。