富士フイルムは2月7日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の中和活性と高い相関性を示す血液中のIgG抗体価を測定する富士フイルム和光純薬の研究用試薬と、指先から自己採血した微量な血液を用いることで、抗体の測定を可能にする技術を開発したことを発表した。
また、同技術について同社は自己採血による郵送血液検査サービスを国内で展開するリージャーに提供する契約を締結。リージャーは同技術を活用した「新型コロナウイルス抗体セルフチェックサービス」を2月8日より開始した。
同サービスは企業、各種団体、個人向けに提供されるもので、リージャーの代理店よりサービスを購入すると、自宅などに届く採血キットを用いて指先から微量な血液を自身で採取し、その血液サンプルをリージャーの検査センターに郵送。センターでは、富士フイルム和光純薬の新型コロナウイルス抗体測定試薬を用いてIgG抗体価を測定を実施。センターに血液サンプルが到着後約1週間で、結果が利用者にメールと報告書で通知されるという流れとなるという。また、報告の際には抗体価だけでなく、藤田医科大学が3000名超を対象に実施した新型コロナのワクチン接種後の免疫獲得状況に関する研究結果と比較して、利用者の抗体価がどの程度の水準にあるかを示す結果も参照できるようになっているという。