Windowsデバイスを常に最新の状態に保つために有力な手段の一つは、Windows Updateの自動更新を有効にしておくことだ。しかし、インターネットに常時接続していないデバイスは、もし自動更新を有効にしてあっても正常に更新プログラムの適用が行えず、古い脆弱な状態のまま長期間放置されてしまっているかもしれない。Microsoftは1月27日(米国時間)、Windows IT Pro Blogで、Windows Updateによる更新に必要なインターネット接続時間の調査結果を公表した。

  • Achieve better patch compliance with Update Connectivity data

    Achieve better patch compliance with Update Connectivity data

この調査結果によると、Windows Updateでデバイスが完全に更新されるには、更新プログラムがリリースされてから少なくとも連続で2時間、合計で6時間のインターネットへの接続が必要であることがわかったという。

Windowsデバイスが更新プログラムをダウンロードし、バックグラウンドインストールを正常に実行して、デバイスがアクティブになって再起動または再開されるまでの時間の測定値は「Update Connectivity」と呼ばれている。Microsoftの調査によって、更新プログラムの適用状態とUpdate Connectivityとの間には次のような関連があることが明らかになったとのこと。

  • Windows 10のサービスビルドに含まれていないデバイスの約50%は、Update Connectivityが最小値を満たしていない
  • サービスビルド上にあるが、セキュリティ更新プログラムが60日以上古くなっているWindows 10デバイスの約25%は、Update Connectivityが最小値以下にある

これは明らかに、不十分なUpdate Connectiviyがデバイスを最新に保つことができていない重要な原因であることを示している。

Microsoftは、IT管理者が各デバイスの使用者に対して、夜間にデバイスの電源をオフにしないでインターネットに接続した状態を保つよう促すことで、組織全体でUpdate Connectiviyの要件を満たすことができると勧めている。

また、電源管理のポリシーについても考慮する必要があると指摘している。電源管理のポリシーが厳しくデバイスがスリープ状態や休止状態に入るのが早すぎる場合、十分なUpdate Connectiviyが確保できない可能性があるからだ。

その他、Windows IT Pro Blogでは、管理デバイスが十分なUpdate Connectivityを確保できているかを確認する方法などについても解説されている。