2022年1月のWindows Update(KB5009566KB5009543)を適用したユーザーから、VPN接続ができなくなったという報告が相次いでいる。2022年1月13日(米国時間)、Microsoftは次のページにおいてこの問題を確認したことを伝えるとともに、現在問題を調査中であり、今後のリリースで修正をリリースする予定と説明した。

ベンダーIDを含んだIPSEC (IP Security)接続が動作しなくなるとされているほか、L2TP (Layer 2 Tunneling Protocol)やIPSEC IKE (IP security Internet Key Exchange)接続も同様に影響を受けるとされている。

影響を受けるプロダクトおよびバージョンは次のとおり。

  • Windows 11, version 21H2
  • Windows 10, version 21H2
  • Windows 10, version 21H1
  • Windows 10, version 20H2
  • Windows 10, version 1909
  • Windows 10, version 1809
  • Windows 10 Enterprise LTSC 2019
  • Windows 10 Enterprise LTSC 2016
  • Windows 10, version 1607
  • Windows 10 Enterprise 2015 LTSB
  • Windows Server 2022
  • Windows Server, version 20H2
  • Windows Server 2019
  • Windows Server 2016

Microsoftはサーバ側でベンダーIDを無効化することで問題を一時的に回避できると説明しているが、すべてのサーバがベンダーIDの無効化機能を提供しているわけではない点に注意が必要。KB5009566またはKB5009543の適用をロールバックすれば問題は解決するが、その場合はこの累積更新プログラムで修正される脆弱性が修正されないままになる点にも注意が必要。