サイバーエージェントは1月13日、同社で官公庁・自治体のDX推進支援を行う専門組織である「デジタル・ガバメント推進室」において、住民にとって使いやすくわかりやすい新しい市役所を定義し研究する専門機関として、「デジタル市役所研究所」を新設したと発表した。
同社は、2020年4月に官公庁・自治体におけるデジタル化支援を行う専門組織として「デジタル・ガバメント推進室」、11月に専門開発組織として「GovTech開発センター」を設立。官公庁のデジタル支援や自治体における観光促進に関する情報発信、また新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種予約やマイナンバーカード予約、税、ごみなどにおける電話応対のDX(デジタル・トランスフォーメーション)化に向けた各種AI(人工知能)電話エージェントの開発・提供を行っている。
このような背景の下で設立したデジタル市役所研究所では、市役所窓口での行政手続およびオンライン申請手続を始め、市役所の機能においてデジタルを利用し融合することで、利便性・効率化のさらなる向上を目的に、国内に加えて海外事例も含め研究し、検証、開発を行っていくとしている。
今後も同研究所を通じ、UI(ユーザー・インターフェイス)/UX(ユーザー・エクスペリエンス)デザインから実装まで支援するDX専門組織である「DX Design室」およびAI研究開発組織である「AI Lab」と共に、デジタル・マーケティングおよび運用力、またAI・ブロックチェーン技術の豊富な知見とアカデミックとの産学連携など同社の強みを生かしながら、企業に加えて行政・自治体のDX推進を支援し、住民にとって使いやすいサービスの実現によって、人々が生活しやすい環境づくりに貢献していく方針だ。