2022年の年頭にあたり、シスコシステムズ 代表執行役員社長 中川いち朗氏は、以下の年頭所感を発表した。

謹んで新年のご挨拶を申しあげます。

お客様、パートナー企業をはじめ多くの皆様方には、格別のお引き立てを賜り、深く感謝を申しあ げます。

社長就任後、初めての新春を迎えました。2022 年はシスコジャパン設立 30 周年です。一年前の 社長就任時にお伝えした通り、シスコをネットワークの会社、インフラの会社から、「企業のビジネ スを、そして社会のインフラを変える会社」、「未来への架け橋になる会社」に大きく変わる 1 年に したいと考えています。

新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの価値観や社会のあり方に大きな変化をもたらしました。 世界的に急速なデジタルシフトが起き、日本においても、テレワークや遠隔教育、遠隔医療など、 ネットワークとデジタルテクノロジーを活用したデジタルトランスフォーメーションが加速しています。 日本政府もデジタル庁を新たに発足させ、官民一体となって日本社会のデジタル化を進めようと しています。

シスコジャパンは 2022 年度を初年度とする 3 カ年の新たな成長戦略(Cisco Japan Project Moonshot)を策定しました。製造、金融、流通サービス、公共をはじめ業界別のデジタル変革 (DX)支援に注力するほか、シスコの戦略的投資プログラム「カントリー デジタイゼーション アクセ ラレーション」をバージョン 2.0 へと進化させ、行政、医療、教育など社会インフラの高度化、日本 の持続的な経済成長と安心・安全、サステイナブルな社会の実現に、One Cisco として貢献して 参ります。

「すべての人にインクルーシブな未来を実現する」 これはシスコのパーパス、存在意義です。「イ ンクルーシブ」という、「誰もが分け隔てなく受け入れられ、認められていると実感できる状態」をデ ジタルで実現することがシスコの使命です。デジタル化の恩恵を受ける人々と受けづらい人々の 格差を解消し、誰ひとり取り残されない社会。ニューノーマル時代の今こそ、こうした社会を実現 するチャンスです。シスコはこれからも、パートナー企業と新たな価値を共創し、日本の企業そし て社会のデジタル変革に貢献してまいります。

本年も、一層のご高配を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます