カインズは12月22日、東急不動産ホールディングスの連結子会社である東急ハンズを買収すると発表した。買収額は未公表で、2022年3月31日より東急ハンズはカインズグループの傘下に入る。

東急ハンズは1976年に設立、住生活・手づくり関連商品の総合専門小売業として国内外で86店舗を展開しており、従業員数は2,469名を超える。しかし新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響もあり、2020年4月~12月の業績は、売上高が前年同期比37.1%減の474億円、営業利益は、前年同期の8億円から30億円の赤字に転じた。

地方・郊外に展開するカインズは東急ハンズを買収し、都市部の顧客層へのアプローチにつなげる。両社が強みとするDIY(Do It Yourself)製品で協力し、日曜大工と呼ばれるいわば狭義のDIYから、調理や洗濯、掃除といった家事をはじめ、快眠やキャンプ、ガーデニングなど新たなDIY文化の共創を目指す。