Googleは現地時間2021年12月14日、開発言語のGo バージョン1.18ベータ1をリリースした。インストール済み環境であれば「go install golang.org/dl/go1.18beta1@latest」、新規インストール時はダウンロードページから、ソースコードやWindows版(32/64ビット/ARM/ARM64)、Linux版(32/64ビット/ARMv6/ARM64/PPC64/s390x)、FreeBSD版(32/64ビット)、macOS版(Darwin)を入手できる。公式ブログによれば、関数とデータ構造を汎用的な形式で表現し、型を考慮するジェネリックプログラミングを取り込んだ。同概念は2019年7月に開催したGopherCon 2019で発表済みである。

  • Go バージョン1.18ベータ1

    Go バージョン1.18ベータ1

開発陣は本バージョンについて「ジェネリックはGoファーストバージョンリリース以来、もっとも重要な変更であり、我々が行った最大の変更である」と述べている。Go バージョン1.18ベータ1は、この他にもプログラムクラッシュ時や無効な回答が返された際の入力を自動検出する機能や、メインモジュールの代わりに作業ディレクトリーや親ディレクトリにあるモジュールを使用する「Workspace」モード、コンパイラフラグなどのビルド情報を表示する機能が加わっている。なお、Go バージョン1.17は64ビット版の処理機能を向上させているが、同変更をARM64およびPPCに拡大し、開発陣の説明によれば20%の速度向上を実現した。本バージョンの詳細はリリースノートを参照してほしい。