NTTドコモは12月7日、ACSLから販売されるドローン機体「SOTEN(蒼天)」の運用向けのクラウドサービス「セキュアフライトマネジメントクラウド」を、法人向けに提供すると発表した。同サービスで機体のデータ管理や業務の一元管理が可能だ。

  • セキュアフライトマネジメントクラウドの全体像

同サービスは、「SOTEN(蒼天)」とのセット販売となり、購入日から3年間利用可能なベーシックプランのほか、ストレージ容量や登録メンバー数を拡張できるオプショナルプランが提供される(料金の詳細は、ACSLへよう問い合わせ)。

同サービスは機体と一体的に運用される。ドローンが撮影した動画・静止画データをドローン内部で即座に暗号化し、同サービスにアップロードすることで初めて復号できるため、万が一、機体が落下・紛失した場合でもデータ漏洩の心配がないという。

また、同サービスは、ドローン機体・パイロット・フライト計画などの業務に必要な情報を一元管理できる。管理画面へはWebからアクセスし、簡単に作成・閲覧・編集できるため、運用にかかる負担を軽減できる。

ドローンの運用にあたっては、機体の不正操作やデータ漏洩のリスクなどに対応するサイバーセキュリティの確保が重要な課題となっている。NTTドコモは課題解決のため、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)により2020年から実施された研究開発事業「安全安心なドローン基盤技術開発」に参画。SOTEN(蒼天)と連携したクラウドシステムの開発により、データの漏洩や抜き取りの防止、機体の乗っ取りへの耐性の実現に成功し、今回のサービス提供に至った。