エム・エス・ケー農業機械(MFM)とNECは12月6日、営農支援分野での実証実験の開始を発表した。同実証は、北海道にある小麦農場約170ha(東京ドーム約34個分)において約2年かけて実施される。

同実証実験では、MFMが取り扱うコンバインハーベスター(複式収穫機)「LEXION」での収穫によって圃場(ほじょう)ごとの収量を把握するとともに、NECの農業ICTプラットフォーム「CropScope」を活用し、衛星画像や各種センサーから営農・環境データを可視化する。

  • LEXIONでの収穫の様子

同プラットフォームでは、衛星写真から把握する作物生育状況、ならびに土壌気象センサーから把握する圃場環境の可視化と、可視化されたデータを基にAIによる営農アドバイスが行える。

LEXIONでの収穫後は、収量マップを作成し、シーズン中の営農データと環境データ(過程)と収量マップ(結果)をNECの「CropScope」と連携させることで、将来的には翌シーズンの最適な施肥設計・施肥計画の立案や、可変施肥対応施肥機の稼働に落し込むことを目指す。