電通デジタルは11月24日、企業がマーケティングおよび分析するための顧客データ統合プラットフォーム(CDP)をスピーディーかつ低コストで導入・活用するためのパッケージ型ソリューション「DOMA」を開発したことを発表した。その第一弾として銀行業界向けに特化した「f-DOMA」を同日より提供開始する。

  • 「DOMA」全体構成

    「DOMA」全体構成

電通デジタルが開発した「DOMA(Data platform Organized for Marketing and Analytics)」は、同社がこれまで様々な業界へのCDP導入・運用を支援してきた実績と知見をもとに、独自に構成したテンプレートやアセットをもつパッケージ型ソリューション。

クライアント企業の持つ顧客の様々なデータを加工統合するためのデータ整理・データ加工・ID統合機能を搭載することで、フォーマットが統一されていないデータや異なるテーブル間での結合がIDベースで容易に可能。多数のマーケティングツールとデータ連携するための外部連携コネクタを搭載し、データイン/アウトを容易に実現するという。

「データ可視化」、「分析アルゴリズム」、「施策セグメント」という3つのテンプレートを搭載し、導入後すぐにデータマーケティングを実現できる。さらに最大の特徴として、各業界に特化した構成のパッケージソリューションとして提供。業界別の特徴に合わせたデータ連携機能、テンプレート機能を活用し、より効率的にデジタルマーケティングを推進することが可能だとしている。

第一弾として提供を開始する、地方銀行のデータ活用支援に特化した「f-DOMA」は、銀行固有の顧客属性・勘定・取引・商品情報や、インターネットバンキングやアプリの行動情報、MAツールの施策結果等のデータをシームレスに連携でき、これらの各データを契約情報(顧客ID)で統合する機能を有する。コア技術にはTreasure Data CDPを使用し、様々なデータを柔軟に収集、⼤規模かつセキュアに統合・分析し、施策に活用できるという。

なお、「f-DOMA」の一部機能においては現在開発中のものも含み、デジタルマーケティングの潮流に合わせアップデートを行うという。今後は、他業界向けの「DOMA」シリーズの開発も計画しているということだ。