PFUは10月27日、接続するだけで機器とネットワーク構成を見える化する装置「iNetSec FC」を発表した。 出荷開始予定は2022年2月。

  • 「iNetSec FC」の導入前と導入後

    「iNetSec FC」の導入前と導入後

「iNetSec FC」は、ネットワークに接続するだけで、自動で機器とネットワーク構成を見える化し、レイアウトが変更されても最新状態を把握できるネットワーク装置。

ネットワークに接続された工作機械や制御機器など、あらゆる機器を自動で検出。IPアドレスやMACアドレスに加え、IT機器のメーカやOS、ホスト名等の機器の詳細情報を自動で識別し、常に最新の状態が確認できるという。また、スイッチングハブの検出機能を搭載することで故障時の影響範囲を見える化し、ライン復旧までの時間を短縮するとしている。

  • 工場のネットワークで多く利用されるハブを自動検出

    工場のネットワークで多く利用されるハブを自動検出

接続機器の一覧だけでなく、どのネットワークにどの機器が接続されているかも自動で検出する。接続構成を見える化するため、機器を探す時間やケーブルの付け替え時間を大幅に削減するほか、一つのネットワークに接続された機器数の偏りを把握して、ネットワークの最適化が可能。ネットワークの負荷・品質状況を見える化し、トラブルを未然に抑止するほか、トラブルが発生している機器と影響範囲を表示して対処を迅速化することで、止まらない工場の実現に貢献するという。

  • ネットワーク状況の見える化と接続監視で、トラブル抑止・対処を迅速化

    ネットワーク状況の見える化と接続監視で、トラブル抑止・対処を迅速化

稼働停止が許されない生産現場でも安心して導入できる、パケットを送出しない「パッシブ検知方式」を採用する。機器の検出時に一切パケットを発信しないため、ネットワークに影響を与えず生産が止まることはない。なお、機器の詳細情報を把握したい場合は「アクティブ検知方式」による情報収集も可能だということだ。

  • 「パッシブ検知方式」を採用

    「パッシブ検知方式」を採用

「iNetSec FC(1年間利用ライセンスバンドル)」の価格は480,000円/台。また、2年目以降も利用する場合に必要な「iNetSec FC 1年間利用ライセンス」は年間360,000円/台。出荷開始予定は2022年2月。