日立ABBパワーグリッドは10月13日、「日立エナジー」に社名を変更したことを発表した。社名変更の理由は「持続可能なエネルギーの未来に向けた取り組みを加速するため」と説明している。

同社は、2020年7月にスイスABBのパワーグリッド事業を日立が買収し立ち上げた会社。買収後は日立が展開するトータルソリューション群「Lumada」と融合したソリューションなどを展開してきた。

日立エナジーのクラウディオ・ファキンCEOは、「日立エナジーは、緊急性の高い課題であるクリーンエネルギーへの移行に向けて、イノベーションと協創を通じた取り組みを進めている。2050年までに、世界においては電化がさらに進み、エネルギーシステムの中で、電力の重要性がますます高まる。日立エナジーは、持続可能なエネルギー社会の実現に向けた多くの技術を開発しており、今後も継続・拡大させていく」とプレスリリースを通じてコメントしている。

同社は2021年6月30日に、スイスで「Hitachi Energy Ltd.」を登記し、現在は中国を 除く全世界で社名変更手続きを進めているという。株式比率は社名変更前と変わらず、日立製作所が80.1%、ABBが19.9%を保有しているとしている。