Googleは10月5日、YouTube日本版公式ブログで、ポリシー違反のYouTube広告に対する新しい取り組みについて紹介した。YouTube広告はクリエイターが活動するための収益源として、あるいは広告主にとってはビジネスの成長源として、エコシステムを支える重要な役割を担う。そのため、YouTube広告におけるポリシー違反防止対策は同社が果たすべき責任であるとして、最新の取り組みを紹介するに至ったとのことだ。
YouTubeに掲載されるすべての広告は、Googleの広告掲載ポリシーとYouTube広告の要件を満たす必要がある。同社はこれまでにもポリシーに沿って多数の違反広告を削除しており、その様子は同社の日本版ブログで紹介されている。
同社は機械学習による検出に加えて、ポリシーに違反した広告に対して視聴者からの報告を受け付けており、報告された広告については再審査を行った上で、ポリシー違反が確認できた場合は広告掲載を停止する対応を取っている。また、同社はYouTubeコミュニティをより安全に運営するために、利用者からの報告を受ける前にポリシーに違反する広告の事前削除に努めているという。
最近では日本国内で報告される事例や日本特有の事象に特化して機械学習による検出システムを改善し、さらに専門チームによる目視レビューと組み合わせることによって、これまで事前削除が難しかった日本特有の性的な表現や誇大広告、薬機法違反などのポリシーに違反する広告を、2020年6月以降で55万件削除に成功したとのことだ。
同社は今後、ポリシー違反広告への取り組みだけではなく常に視聴者からのフィードバック報告に耳を傾けることで、視聴者の状況に合わせた最適なYouTube広告体験の提供を目指す。