東京海上日動火災保険は、米Metromile, Inc.(以下略、メトロマイル)と連携、AIを活用し自動車保険の不正な保険金請求を早期検知するソリューションを10月より運用開始することを発表した。

  • 不正検知システムのイメージ(同社資料より)

    不正検知システムのイメージ(同社資料より)

メトロマイル社は、保険分野のFinTechともいわれるインシュアテック(InsurTech)企業のひとつで2018年、東京海上ホールディングスが出資し業務提携を行っている。導入するAIは、メトロマイル社の技術と東京海上日動火災保険の不正請求対応のノウハウを組み合わせて開発したもので膨大な保険支払データから契約内容、事故の申告状況などから不正につながる要素を抽出してスコアリング。慎重に精査が必要となる事案を早期に把握、不正請求対策業務の品質向上が期待される。今後は、さらに火災保険や傷害保険など他種目への導入、他の技術と組み合わせた保険金の早期支払いケースの特定など、AI精度の向上に努める。