テレワークでノートPCのバッテリーが劣化
新型コロナウイルス感染症の影響でテレワークが増加した。この状況で気になるのがノートPCのバッテリー寿命だ。これまでと使い方が変わったことで、ノートPCのバッテリー寿命が思った以上に減っている可能性があるのだ。
これまでも、外出時にノートPCを持っていくビジネスマンは多かっただろう。最近のノートPCはバッテリー寿命が長いものも多く、朝ノートPCを持って出たら、一日中バッテリーで使っていたという人もいたはずだ。
しかし、テレワークで在宅業務ということになると、ノートPCを常にAC電源にずっと接続して使うことが増えたのではないだろうか。どのような設定で使っているかによるが、デバイスによってはAC電源に接続したまま使い続けることで、ノートPCのバッテリー劣化が進む可能性があるのだ。
バッテリーの扱いは、Windows 10ではなくBIOSやUEFI、またはベンダの提供するアプリケーションによって制御する仕組みになっていることが多い。このため、ノートPCごとに調べて対応する必要があるのだが、ノートPCで使われているバッテリーの一般的な物理特性は知っておいて損はない。バッテリーを使うさまざまなデバイスに適用できるライフハックになるはずだ。
バッテリーは劣化する
ノートPCのみならず、スマートフォンでも経験があると思うが、現在のノートPCやスマートフォン、タブレットデバイスなどで主に使われているリチウムイオンバッテリーは、使っていくことで必ず劣化する。劣化すると充電容量が減る。要するに、バッテリーで使用できる時間が短くなっていくのだ。
これはデバイスの特性上避けることができない。リチウムイオンバッテリーは短時間だけ充電しても問題なく、何かと便利なのだが、充電を繰り返していくことで充電容量は減っていく。いつまでも使い続けることはできず、いずれは交換しなければならない。
バッテリーの稼働時間が短くなることは、スマートフォンで体感している人が多いのではないだろうか。何年も同じスマートフォンを使っていると、バッテリーの減りが早くなったと感じることがあるはずだ。これはリチウムイオンバッテリーの特性であり、あまりにも短くなったらバッテリーの交換時期ということになる。
ノートPCのバッテリー交換は簡単にはいかない
ノートPCをお持ちであれば、ノートPCの裏面を見てほしい。最近のノートPCはスタイリッシュだ。薄くて軽い。裏面もスッキリしていて、一枚のアルミ盤などになっていないだろうか。そう、バッテリーの取り外しができるような構造になっていないのである。
こうなると、バッテリー交換は基本的にメーカーに送り返して換装してもらうことになる。つまり、ノートPCのバッテリーの減りが早くなったからとバッテリー交換をしようと思ったら、数日から数週間、メーカーにノートPCを預ける必要があるかもしれないということだ。これではまったく仕事にならない。
かといって、早く減っていくバッテリーに焦りながら仕事をするのもよい気分ではないし、AC電源を持ち歩くのも荷物がかさばる。避け難い未来ではあるものの、できるだけこうした日々がやってくるのは遠い未来のほうがよいのである。