電通グループは7月7日、CXM(顧客体験マネジメント)サービスおよびコマースの事業をグローバルに展開している米LiveArea(ライブエリア)を買収すると発表した。買収金額は未公表。
2017年に設立したライブエリアは米国に本社を置き、550名の従業員を抱えている。米国企業へのサービス提供を中心としながら、ブルガリアとインドにオフショア拠点を持つなど、EMEA(欧州・中東・アフリカ地域)を含む世界市場をカバーしている。同社は、コマース、エクスペリエンス・デザイン、テクノロジー、戦略などのサービスを展開しており、顧客企業のブランド力向上と顧客企業による消費者への経験価値の提供を支援している。2021年度の収益の50%以上はリカーリング収益となる見込みだ。
電通グループは同買収により、同社グループの米子会社であるマーケティング会社「Merkle(マークル)」のB2C領域におけるCXMおよびコマースの事業規模の拡大とサービス機能の強化を図るとしている。
同社グループは今後、ライブエリアのブランド呼称を「LiveArea, a Merkle Company(ライブエリア・ア・マークル・カンパニー)」へと改称し、ライブエリアのクリエイティブなCXMとマークルのデータマーケティングを融合させ、高精度で効率的な統合ソリューションを顧客企業に提供していく方針だ。なお、同買収が同社グループの2021年12月期の連結業績に与える影響は軽微としている。