鹿島建設と沖電気工業(OKI)は7月6日、オフィスワーカーの健康意識向上を目的として、鹿島のオフィスビルのワーカーを対象にスマートフォンアプリを使用して健康行動を促す行動変容サービスの実証実験を、2021年3月から4月にかけて実施したと発表した。その結果、アプリ使用後に階段利用者が約40%増加するなど効果を確認できたとのこと。

  • 行動変容サービスの概要

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同サービスは、建物内の階段・通路・エレベータ(EV)ホールに設置したセンサーやカメラからワーカーの行動情報をクラウドに収集し、適切なタイミングでのメッセージ通知により、エレベータの利用を減らし階段の利用を増やす健康行動を、自発的に選択するよう促すものという。

  • 行動変容サービス スマホアプリ画面イメージ

スマートフォンに内蔵の加速度センサーや気圧センサーから、ワーカーの歩数や階段利用数などのアクティビティを検知し行動情報と連動することで、長時間のデスクワーク後に階段利用を促すなど、適切なタイミングで行動誘発メッセージを通知するとのこと。

また、ワーカーが階段を利用するモチベーションの向上や継続した階段の利用につなげるための仕掛け(階段利用数・歩数情報の表示、利用数・歩数に応じたスタンプ付与による目標達成の可視化など)を、アプリに実装したという。

加えて、エレベータに設置したカメラから混雑情報を収集し、状況に合わせて階段利用を促すメッセージを通知し、EVの混雑回避にも寄与するとしている。

実験の結果、階段利用者の増加に加えて継続的に階段を利用するモチベーションが向上したことを示す数値も高まり、健康行動の習慣化および動機づけに一定の効果があることを実証できたという。

今後は、個人の健康志向と行動促進の度合いなどに関するデータ分析を進め、同サービスの改良を図っていく。また、同システムの導入によりエレベータの混雑解消に一定の効果が期待できることから、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策としても提案していく予定だ。