清水建設は本社の一部フロアを改修し、デジタルを活用し、コミュニケーションハブとしての機能を持たせたコンセプト「SHIMZ CREATIVE FIELD」を公開。デジタル技術を活用した新たなオフィスの在り方を提案している。

本社17階のモニターに映し出された座席配置レイアウトには、社員のタグと位置情報とが連動したリアルタイムな所在が配信されている。PCやスマートフォン、タブレットを用いて、区分されたゾーンの状態を各自が確認できカジュアルなコミュニケーションも可能だ。1分ごとの移動履歴データの蓄積も可能で、レイアウト図と重ねてゾーンの使用頻度を把握できる。次回のレイアウト変更は勘に頼らずデータに基づいたレイアウト変更が可能になる。これを繰り返すことで"仕事のパフォーマンスが向上する方向にオフィスが進化"するというわけだ。コロナ感染者が発生した場合には、濃厚接触者の割り出しもデータから迅速に対応できる。今後、オフィスの新築や改修を計画しているビル所有者などの見学を受け入れ、コンセプトを提案してく構えだ。

  • 「SHIMZ CREATIVE FIELD」が実践されている本社17階

    「SHIMZ CREATIVE FIELD」が実践されている本社17階の様子(同社資料より)