第一生命ホールディングス(第一生命)とディー・エヌ・エー(DeNA)は6月24日、新たな顧客体験の共創とヘルスケア領域を中心とした社会課題の解決を目指し、業務提携契約を締結した。取り組みの第1弾として、女性が活躍する社会の実現に向け、2021年秋に女性向けコミュニティサービス「ハレトケ」と、健康的なダイエットをサポートするアプリ「カラダモ」の提供を予定している。
「ハレトケ」は働く女性がプライベートも仕事も豊かになるような特典や情報を提供し、自分らしい行動を選択できるよう支援するコミュニティサービス。DeNAが女性約5,000名を対象に実施したアンケート調査の結果より、20代から30代の働く女性の半数以上が現状の生活に満足していないことが明らかになったとという。さらに、働く上で「自分らしさ」や「ワークライフバランス」を重視していることが示されたことから同サービスの提供に至ったとのこと。
同サービスを継続的に使い続けることでユーザーの心や生活に良い変化が生まれるよう、DeNAがゲームなどのエンターテインメント事業で培った、ユーザーをつなぎとめて楽しくサービスを使い続けられるノウハウ「エンゲージメントサイエンス」を活用する。
「カラダモ」はDeNAの有するゲーミフィケーションやエンゲージメントサイエンスのノウハウを活用して、ダイエットに取り組む過程をほめることでモチベーション維持を目指すアプリ。同アプリの活用によって、ユーザーの継続的な行動変容を促す。
第一生命グループは、将来にわたり全ての人が世代を超えて安心に満ち、豊かで健康な人生を送ることができるwell-being(幸せ)に貢献し続けたいという。そこで、2021年度から2023年度の新中期経営計画「Re-connect2023」では、事業領域を4つの体験価値(保障、資産形成・承継、健康・医療、つながり・絆)へと拡大して、これまで以上に利用者に寄り添っていく。
DeNAは「一人ひとりに 想像を超えるDelightを」をミッションに掲げており、デジタル技術を活用して一人ひとりの人生を豊かにするエンターテインメント領域と、日々の生活を営む空間と時間を快適にする社会課題領域の両軸で事業を展開している。さらに近年では、スポーツを通じた地域課題の解決を試みるなど、リアルの領域にも進出している。現在はヘルスケア領域においてもリアルでの社会課題解決に取り組み始めたという。
両社は今回の業務提携により、第一生命グループの持つリアル領域の強みと、DeNAの持つデジタル領域の強みを掛け合わせ、新たな顧客体験の創出に取り組んでいく。また、変化する社会のニーズに対応し、一人ひとりに向けて安心に満ち豊かで健康な人生を提供し、複雑化した社会課題の解消と、持続的社会の実現を目指すとのことだ。