セールスフォース・ドットコムは、これまで英語圏のみで提供されていた教育機関向け製品「Education Data Architecture (以下、「EDA」)」を、従来から提供してきたその他のCRM製品群と合わせて、「Education Cloud」というブランド名の元、6月より国内提供することを発表した。
「EDA」は「Education Cloud」の中核製品で、教育機関にとって必要なデータ構造の構築を可能にする。「EDA」は、業界標準のオブジェクトを含んだ形でSalesforceのCRMプラットフォーム上に直接構築しており、教育機関にとって必要なデータ構造のスムーズな構築を可能にするとしている。
また、「Education Cloud」を活用したオンラインアドミッションシステムをセールスフォース・ドットコムとそのインプリパートナーであるユー・エス・イー、ならびに東京大学教養学部が共同開発した。
AO入試のオンライン化を図り、世界各国に広がる志願者が応募しやすい、出願時の地理的条件に縛られない入試形式が提供されるようになるという。
教育機関が志願者と直接オンライン上でコミュニケーションできるようにすることによって、合格までの道のりでの志願者・事務職員・教員相互の煩雑なやり取りを大幅に減らすと同時に、志願者へより早く、より合理的なサービスを提供することが可能になり、また、すべての志願者とのやりとりについて記録を一元化し、データ分析をすることで、教育機関として翌年以降の志願者向けに、より良いサービスが提供できることになるという。