日本IBMは2月10日、19インチラック1Uのコンパクト設計で、物理容量約460TB、最大容量1.7PBまで搭載できるストレージシステム「IBM FlashSystem 5200」を発表した。

  • IBM FlashSystem 5200

    IBM FlashSystem 5200

FlashSystem 5200は、最新のIBM FlashCoreモジュールを搭載し、NVMeをサポートすることで70マイクロ秒未満の応答時間を実現するストレージシステム。IBM FlashSystem製品群では最もコンパクトだという。

Intel、Samsungのストレージ・クラス・メモリードライブをサポートし、統合ストレージ管理ソフト「IBM Spectrum Virtualize」により、500以上の異機種のストレージ・システムが混在した環境を統合管理できる。

ストレージに障害が発生しても別のストレージに切り替えて無停止で業務を継続できるHyperSwap機能に対応。ハイブリッド・マルチクラウド環境をはじめ、ベアメタル、コンテナなど多様な仮想化したインスタンスで活用でき、他社製品でもシームレスに連携できるということだ。

このシステムには、複雑なストレージ環境全体を可視化して情報に基づいた意思決定を行えるIBM Storage Insightsと、利用者がストレージを統合および管理して1つのプールのように扱えるIBM Spectrum Virtualizeも含まれる。さらに、サイトで障害が発生した場合に自動フェイルオーバーをサポートするIBM HyperSwapなどのデータ復元機能も含まれる。

最小データ容量は38TBで、スペースに制約のある環境向けのコンパクトな1Uフォーム・ファクターでは1.7PBまで拡張可能。前モデルよりもI/Oが最大66%高速化し、データ・スループットは40%高い21GB/秒を実現するとしている。