NTTコミュニケーションズ(NTT Com)とNTTは1月28日、文化庁とIMAGICA GROUPが主催する「2D-3D同時視聴体験実験 -Hidden Stereo技術によるNatural 3D体験」において、3Dメガネをかけると3D映像が、外すと2D映像が鑑賞可能な「2D-3D同時提示技術(Hidden Stereo)」を提供すると発表した。

同技術により、1つのスクリーンで2D映像と3D映像を観客の好みに応じて鑑賞できるようにすることで、新たな視聴体験の提供と文化芸術施設の運営効率向上に貢献する。

これまでの3D映像は、3Dメガネなしで見るとぼやけて鑑賞しづらいという問題があった。NTTの研究所では人間の知覚の仕組みを利用して、2D映像内に3D映像情報を隠して埋め込む本技術を発明し、動画への適用性を検証するなど、その研究開発を進めてきた。

同技術を使った映像では、3Dメガネをかけたり外したりすることで、2Dと3Dの世界を行き来しながら同時に楽しむ新しい視聴体験ができるようになる。今回、同技術を3Dで再生されることを意図して製作された興行作品に初めて適用する。

  • 2D-3D同時提示技術の仕組み