キヤノンは11月27日、オフィス向け複合機「imageRUNNER ADVANCE DX」シリーズを、クラウド型MFP機能拡張プラットフォーム「uniFLOW Online」を介してラクスが提供するクラウド型経費精算システム「楽楽精算」に接続することで、領収書をスキャンするだけで金額や日付を楽楽精算に自動入力できるサービスを提供開始した。

経費精算業務は、手入力による申請や内容の確認など、申請から処理まで多くの手間と時間を要するという課題を抱えており、キヤノンのクラウド型MFP機能拡張プラットフォームと楽楽精算が連携することで、imageRUNNER ADVANCE DXシリーズで複数の領収書を一括スキャンし、抽出した金額や日付を楽楽精算のシステムに自動入力することを可能としている。

imageRUNNER ADVANCE DXシリーズに搭載されたスキャナーでは、ADF(自動原稿送り装置)に通紙できない小サイズの領収書などを原稿台ガラス上にランダムに配置し、最大10枚までの領収書を一括スキャンできる。用紙の輪郭を際立たせる黒紙をかぶせることなく、領収書を1枚ごとに認識し分割したあと、それぞれの傾きや正逆を自動補正するマルチクロップ技術で、枚数が多い場合にも経費精算処理を効率的に進められるという。

  • 「楽楽精算」への転記(イメージ)

    「楽楽精算」への転記(イメージ)

また、定型サイズの領収書であれば、270ページ/分(A4ヨコ、300dpi)の高速読み取りが可能なADFで一括スキャンすることも可能とし、スキャン後は楽楽精算の使い慣れた画面から簡単に精算処理が行える。

さらに、imageRUNNER ADVANCE DXシリーズではスマホで撮影する写真で生じやすいゆがみや影、ピントずれが少ないスキャンデータを生成し、数字や文字を高精度で転記でき、スキャンデータは楽楽精算内に保存され、あとから照合して確認することも可能としている。

これにより、精算時の転記の負荷が軽減され、業務の効率化が図れるほか、スキャンデータが電子帳簿保存法に準拠していることで、領収書の原紙は一定の保存期間を経て廃棄できるため、オフィスのペーパーレス化を促進するという。価格は税別で月額3200円/台。