United States Computer Emergency Readiness Team (US-CERT)は11月12日(米国時間)、「Google Releases Security Updates for Chrome|CISA」において、Google Chromeに脆弱性が存在すると伝えた。これら脆弱性を悪用されると、攻撃者によって影響を受けたシステムの制御権が乗っ取られる危険性がある。既に悪用が確認されており、迅速に対処することが望まれる。
脆弱性に関する情報は次のページにまとまっている。
- Chrome Releases: Stable Channel Update for Desktop
- Multiple Vulnerabilities in Google Chrome Could Allow for Arbitrary Code Execution
- CVE - CVE-2020-16013
- CVE - CVE-2020-16017
脆弱性が存在するとされるプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Google Chrome for Windows 86.0.4240.198よりも前のバージョン
- Google Chrome for Mac 86.0.4240.198よりも前のバージョン
- Google Chrome for Linux 86.0.4240.198よりも前のバージョン
脆弱性が修正されたプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Google Chrome for Windows 86.0.4240.198
- Google Chrome for Mac 86.0.4240.198
- Google Chrome for Linux 86.0.4240.198
脆弱性は深刻度が重大(High)に分類されており、既に悪用が確認されている点に注意が必要。Google Chromeはメニューから「Google Chrome について」を選択することでバージョンを確認することができる。アップデート可能なバージョンが存在する場合はその旨が表示されるので、指示に従ってGoogle Chromeを再起動することでバージョンアップが適用される。