日立ソリューションズ・クリエイトは10月6日、モバイル事業強化の一環として、保守点検・設備管理・店舗・製造などの現場における報告書作成業務を簡便かつ効率化するため、デジタル化機能を強化したモバイル業務報告システムである「快作レポート+ Ver.3」を販売開始した。モバイルソリューション事業全体として、今後3年間で累計の売上30億円を目指す。

  • 快作レポート+ Ver.3のイメージ

新バージョンでは、従来からのExcelファイルの報告書フォーマットをアプリ画面に変換する「画面変換機能」や、モバイル主要OS(iOS/iPadOS/Android/Windows)に対応する「マルチOS対応」などの標準機能に加え、報告作成の手間を減らす機能や、紙の報告書の再現性を高める機能が強化された。

データ入力機能強化による報告書作成の効率化では、Excel関数の種類の10種類から29種類への増強、入力項目についての高度な条件設定による自動判定、作業時間の自動算出などの入力機能強化により、効率的な報告書の作成が可能になった。

デジタル化した印影の押印機能による紙報告書の再現度向上は、印影をデジタル化した画像データを利用して、報告書への押印が可能とするもの。押印後の改竄を防止しつつ印影や承認者・日時などを報告書に反映することで、従来の紙の報告書のイメージを変えずに報告書のデジタル化が可能になったという。

画面例

画面デザインの刷新による視認性の向上については、報告に利用するアプリ画面や、報告書管理・閲覧に利用するWebシステムの画面を刷新した。ユーザーにとってより分かりやすく直感的に操作できるUI(ユーザーインターフェース)を実現し、作業効率の向上につながるとしている。

  • 画面例

ドローツール(サイン、図編集ツール)の強化に関しては、従来からのフリーハンドでの描画機能に加え、図形(四角形や丸など)、スタンプやテキスト入力などの描画への対応により、モバイル端末での高度な図編集が可能になった。

また、iPadOS版アプリではApple Pencilに対応し、筆圧、傾き、角度を認識することで、さらに精緻な手書き画像や署名の描画が可能になったとのこと。なお、ドローツール強化版は2021年1月に提供開始を予定している。

提供形態はサーバー導入版とクラウド版の2種類有り、サーバー導入版は11月2日に提供開始予定で価格は問い合わせ。クラウド版は2020年12月に提供開始予定であり、価格は企業登録料が5万円(税別)、月間利用ライセンスが1ユーザーにつき1800円(同)。