日商エレクトロニクス(日商エレ)は9月28日、エンドポイントセキュリティ対策強化のために、Microsoft Defender ATP(Advanced Threat Protection)を活用したEDR(Endpoint Detection and Response)運用サービス「MSS for Microsoft Defender ATP」の提供を開始した。価格は税別で月額4万円(100台まで、Microsoft Defender ATPのライセンス費用・初期費用を除く)~。

  • 「MSS for Microsoft Defender ATP」の概要

    「MSS for Microsoft Defender ATP」の概要

近年、マルウェアを用いた標的型攻撃は多様化しており、従来のネットワーク通信を観点にした境界の防御では対策が難しくなっているほか、リモートアクセス環境の普及で社外の端末を経由した攻撃も増加している。一方、個々の端末を管理することで、セキュリティ対策のコスト増加や運用業務の負担増加などが問題となっているという。

同社では、エンドポイントのセキュリティ強化が必要であると捉え、セキュリティブランド「Nissho Cross Platform - Cyber Security」にMicrosoft Defender ATPによるEDR運用サービスを追加。

Microsoft Defender ATPは、Windows 10でエージェント展開なしで利用できるOS組み込み型のEDR製品。OSから動作のシグナルを収集して処理し、これらのデータをMicrosoftが世界各地から収集したThreat Intelligenceと連携して分析することで、攻撃者のツール、手法、手順を識別し、収集されたデータから確認された際は、アラートを生成。アラート生成時には端末の分析に必要な情報を提供する。

今回、提供を開始するMSS for Microsoft Defender ATPは、日商エレのエンジニアが24時間365日体制でMicrosoft Defender ATPの運用を担当者に代わり監視し、インシデント発生時にはエンドポイントの隔離から脅威の除去や回復の支援を行うほか、3種類(Basic、Standard、Premium)のサービスプランを用意しており、要望に合わせて選択することが可能になっている。

  • サービスメニューの概要

    サービスメニューの概要

日商エレは、今後3年間で3万端末に同サービスの提供を計画しており、セキュリティ強化、標的型攻撃対策を目指す企業を支援していく考えだ。