沖電気工業(OKI)は9月7日、八十二銀行と共に営業店窓口取引のセルフ化・集中化を実現する「遠隔受付システム」の試行を開始した。新システムは、八十二銀行が開発した受付アプリケーションを、OKIが提供するセルフ端末用ミドルウェアである「CounterSmart」上で動作させるもの。

  • システムのイメージ

同システムにより、利用客によるセルフ操作と本部職員によるリモート支援を組み合わせて、口座開設や氏名変更などの手続きを遠隔で受付可能にするという。まずは、同銀行の佐久穂支店に導入する。

両社の強みをフルに生かすことで、セルフ化・集中化による営業店事務量の削減に加え、利用客が困った場合など必要なタイミングにのみ本部職員がリモート支援することによる本部職員の応対時間の削減と省人員化も同時に実現するとしている。

また、遠隔受付システムは営業店における利用客との接触時間を短縮できることから、ウィズコロナ時代のニューノーマル対応としても有効と考えているという。

同ミドルウェアは、OKIの店舗デジタル変革ソリューションである「EnterpriseDX(エンタープライズ・デジタルトランスフォーメーション)」を構成するソリューションの1つである「ストアフロント変革ソリューション」の商品。

同社は同ミドルウェアにより、既存の受付アプリケーションを使用したリモート支援を実現し、セルフ化とリモート支援による業務効率化や、営業店における利用客の利便性向上、利用客・職員双方の安全に配慮した店舗運営をサポートしていくとしている。