メルカリは8月12日、越境ECのインフラ構築サポートを提供するBEENOSグループの協力のもと、東南アジア・台湾で最大のマーケットプレイス「Shopee(ショッピー)」と連携し、台湾での越境販売を開始すると発表した。

経済産業省の調査によると、2019年の世界の越境EC市場規模は9,123億USドルであり、また2027年にかけての年平均成長率は約27%と、市場の拡大が予測されている。

「Shopee」は、7つの市場(シンガポール・台湾・マレーシア・タイ・インドネシア・ベトナム・フィリピン)で展開しており、日本からの出店も可能で、購入者と出品者で直接取引ができるマーケットプレイス。東南アジア・台湾で約6億人のユーザーが利用しており、出店費用が無料、販売手数料がわずか1%など、さまざまな特徴がある。

同連携により、台湾から「Shopee」上で「メルカリ」の一部商品を閲覧・購入することが可能になる。具体的な取引の流れは、「Shopee」上で台湾のユーザーから注文が入ると、BUYEE公式アカウント(BEENOSグループが運営する代理購入用アカウント)が「メルカリ」上の商品を代理で購入し、検品・梱包後、台湾へ発送する。「メルカリ」の出品者は、これまで通りの配送方法と配送料での取り引きが可能。

  • 取り引きの流れ

また同社は、2020年4月より、「Shopee」上での実証実験を行っている。その結果、台湾のユーザーに人気の高かったカテゴリは、1位から順に、ハイブランド品、キャラクターグッズ、ファングッズ、ゲームソフトであったという。

  • 実証実験 台湾のユーザーに人気なカテゴリ