NTTドコモは7月27日、中小製造業とものづくり企業の取引をマッチングさせる「製造業受発注マッチングプラットフォーム」のトライアルサービスを、2020年8月3日より開始すると発表した。

中小製造業は、従業者数ともに減少傾向にあり、営業力・販売力の強化、コストの削減などさまざまな課題を抱えているが、その中でも特に「キャッシュフロー安定化のための売上確保」に対する課題意識は高まっているという。

また、新型コロナウイルス感染拡大に伴う海外からのサプライチェーンの断絶・遅延や、メーカー各社における工場の稼働停止・生産量の減少による取引案件数の低下は著しく、製造業界では取引の活性化が重要とされている。しかし、中小製造業の取引は「従来の取引先」「自社所在地周辺のネットワーク」が中心で、ものづくり企業の要望に対応できる受注先があるにもかかわらず、受注先を知らないことで受発注の機会損失が生まれているという。

  • 製造業受発注マッチングプラットフォーム 概要

同プラットフォームは、受発注企業のマッチングを行い発注から支払いまで一連の取引をサポートするサービス。受注側企業が事前に登録した自社で製造可能な加工方法・素材・サイズ・保有設備などのデータと、発注側企業の要件を、AIを使ってマッチングする。

同プラットフォームを活用することで、受注側となる中小製造業は自社の強みを活かせる取引を全国から獲得することが可能になり、発注側のものづくり企業は、全国の中小製造業の中から、要件に合う適切な企業を見つけ発注することができるようになるとしている。