インターステラテクノロジズ(IST)は、7月19日に打ち上げ直前でエンジンの不着火により自動停止となった観測ロケット「MOMO7号機(ねじのロケット)」の再打ち上げ日を7月25日に決定したことを発表した。
7月25日追記:ISTは、25日の打ち上げは上空風が打上条件を満たさないと予測されるため、26日へと延期することを決定しました。26日の打ち上げ予定時刻は5時15分。打ち上げウインドウは05:15~07:50、11:00~12:20、16:05~17:50としています。
同社は19日のエンジン不着火が発生した後、点火器の温度上昇が確認できなかった事象について、原因究明と対策活動を実施。早期の打ち上げ再開にこぎつけた。具体的には、以下のような原因究明に向けた取り組みと、打ち上げに向けた改修を行ったという。
- 取得した温度データの調査
- 使用した点火器の分解/調査
- 電装品を含む点火器系統の機体内部品を調査
- 点火器系統の地上設備部品を分解/調査
- 点火器の新品への交換
- 機体内および地上の点火器ガス系統の部品を清掃/交換
新たな打ち上げ時刻は7月25日の11時を予定しており、打ち上げウインドウは11時~12時ならびに、16時5分~17時50分としている。
なお、今回の打ち上げは、6月に行った「えんとつ町のプペル MOMO5号機」と同様、新型コロナウイルス感染防止対策として、引き続き完全無観客・来町自粛・立入り制限区域の拡大等を実施して行うとしており、打ち上げの様子については、YouTubeなどのライブ配信で視聴してもらいたいとし、配信の詳細情報については、公式Facebookならびに公式Twitterにて告知するとしている。
ねじのロケットの打ち上げにおける新型コロナウイルス感染症対策の主な取り組み内容は以下の通り
- 見学場封鎖による完全無観客打ち上げ
- 見学の方が大樹町に来ないように自粛を強く呼びかけ
- 立入り制限区域の拡大(打ち上げを見られる場所を大幅に減らす)
- 制限区域外で人が入れそうな場所へのパトロールと声掛け
- YouTube、ニコニコ動画によるライブ配信の充実
- 打ち上げ後記者会見は、オンラインで実施
- 打ち上げ日時の発表を直前まで控える
- 新聞・チラシ等で立入り制限区域やパトロールエリアを周知