TIOBE Softwareから、2020年7月のTIOBE Programming Community Index (PCI)が公開された。TIOBE PCIは、複数の検索エンジンの検索結果から、対象となるプログラミング言語がどれだけ話題になっているかをインデックス化したもの。2020年7月におけるインデックスは次のとおり。

順位 プログラミング言語 インデックス値 推移
1 C 16.45%
2 Java 15.10%
3 Python 9.09%
4 C++ 6.21%
5 C# 5.25%
6 Visual Basic 5.23%
7 JavaScript 2.48%
8 R 2.41%
9 PHP 1.90%
10 Swift 1.43%
11 SQL 1.40%
12 Go 1.21%
13 Assembly language 0.94%
14 Perl 0.87%
15 MATLAB 0.84%
16 Ruby 0.81%
17 Scratch 0.72%
18 Rust 0.70%
19 PL/SQL 0.68%
20 Classic Visual Basic 0.66%
  • 7月TIOBE Programming Community Index / 円グラフ

    7月TIOBE Programming Community Index / 円グラフ

  • 7月TIOBE Programming Community Index / 棒グラフ

    7月TIOBE Programming Community Index / 棒グラフ

TIOBE Softwareは2020年7月の動向として、プログラミング言語Rが9位から8位へ順位を上げた点を挙げている。8位はRとして最も高い順位であり、統計プログラミング言語としての注目度が高まっていることを示すものと考えられている。

TIOBE Softwareは、Rが上昇した理由として以下を挙げている。

  • 大学や研究機関がデータ分析にSAS、Stata、SPSSなどの商用言語ではなく、PythonとRを採用している
  • 新型コロナウイルスのワクチンを発見するために大量のデータを扱う必要があり、その結果として、習得と使用が簡単なプログラミング言語に人気が集まっている

そのほか、2020年7月のプログラミング言語動向として、Rustが20位から18位へ上がったこと、Kotlinが30位から27位へ上がったこと、Delphi/Object Pascalが22位から30位へ下がったことなども紹介されている。