アシストは6月17日、次世代ITサービスマネジメント変革ソリューションである「ENISHI」(縁)を提供開始した。2010年に提供開始した同名のITサービスマネジメント実践ソリューションをリニューアルし、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進やテレワーク対応によるIT投資計画の見直しといった多様な要因の下で、IT部門が企業のビジネス継続やイノベーションを支えるために、変化を素早く捉え、次世代に向けたITサービスマネジメントの継続的改善に取り組めるよう支援するとしている。

  • ENISHIの機能概要

新ソリューションでは同社の取扱製品に加え、Infrastructure as Code、DevOps、クラウドといった注目度の高い分野における製品も視野に入れ、IT部門が抱える課題の解決や、ITによる企業力向上を実現するために最適な製品・サービスを提供するという。

ITサービスの企画から運用にいたるライフサイクルを「サービス基盤」「サービス品質」「システム管理」「サービス管理」「統合・ガバナンス」の5つのエリアに分け、「自動化・自律化」の推進を目的とした各種ソリューションを通して、変化するITサービスマネジメントの継続的改善を支援するとのこと。

上記5エリアのうちサービス基盤は、ITサービスの基盤となるクラウド、仮想基盤に対してサーバやネットワークの構成を管理するための製品・サービスで構成する。

サービス品質は、開発よりアプリケーションを引き継ぎ、デプロイやテストを実施し、リリースを管理するための製品・サービスで構成する。

システム管理は、サービスインしたITサービスの正常な運行を管理する製品・サービスで構成する。

サービス管理は、ITサービスにおけるインシデントや顧客要望を受け付け、問題解決や変更要求などを管理する製品・サービスで構成する。

統合・ガバナンスは、ITサービスの多様なデータを利用し、判断や計画に使用するデータドリブン型の管理を行う製品・サービスで構成する。

自動化・自律化では、運用データを使用して自動化を推進するという。また、AI(人工知能)による判断支援を行う製品・サービスで構成する。

同社は同ソリューションに関して7月9日に企業のITシステムの構築・運用担当者を対象としたオンラインイベントである「アシスト運用フォーラムオンライン2020」を開催し、IT部門の3つの課題に沿って詳細に紹介するとのことだ。