ユーザーローカルは4月27日、オンライン試験でのカンニング行為を自動検出する人工知能システムを開発したと発表した。このシステムは、受験者のパソコンのWebカメラやスマホカメラ映像から、画像認識ディープラーニング技術により、不正行為を自動で検知するという。同社はすでに、今年の2月、試験中のカンニングを自動検知するAIを開発したことを発表している、今回はオンライン試験向けのもの。
Web試験システムのサイトのHTMLに専用のJavascriptタグを埋め込むだけで不正検知システムを導入できるようになっており、受験者が使用しているパソコンのWebカメラもしくはスマートフォンのカメラを利用して、受験者の様子をAIが監視することで、自宅で受験している場合でも不正行為を防止・検知することが可能だという。
具体的には、ディープラーニングによる視線推定、人物推定、年齢推定、姿勢推定、物体検出といったAI技術で不正行為を検知して、不正の疑いがあれば記録を残す。反対に、不正をしていない受験者のプライバシーを保護のため、AIで顔をマスキングすることが可能だという。