マスクをした歩行者の顔でも瞬時に表面温度を測定できるシステムが発売

IHIは4月17日、同社子会社のIHI検査計測(IIC)が、AI(人工知能)による顔認識機能を活用することで、マスクをしているしていないにかかわらず、人の顔表面温度のみを瞬時に非接触で測定し、異常体温者を自動的に通知するシステム「FeverCheck」を開発、4月20日より発売すると発表した。

FeverCheck

同システムは、赤外線カメラと光学カメラ、AIによる顔認識や異常体温の判定・警報・データ保存の機能をもつデイスプレイ一体型PC、計測精度を向上させるキャリブレータなどで構成されており、カメラに映った複数人の体表面温度情報を、非接触で同時に測定することを可能としたもの。AIにより人間の顔を正確に特定し、対象者の体表面温度のみを計測。その測定温度は顔画像とともにPC上にリアルタイムで表示され、異常な体表面温度の人が通過したことが確認されると、自動的に音で通知する仕組みとなっている。

測定可能な温度範囲は30～45℃としており、測定精度は±0.3℃、測定距離は2～3mとしている。

なお、屋内での使用向けとなっているほか、あくまで体表温を測定するもので薬機法で定められる体温計ではないため、スクリーニングを目的とした利用を想定していると同社では説明している。