日本マイクロソフトは3月4日、昨年12月に文部科学省が発表した「GIGAスクール構想」に対応し、2月4日から「GIGAスクールパッケージ」を提供しており、GIGAスクールパッケージに含まれる「GIGAスクール構想に対応した教育プラットフォーム」において、日本独自のライセンスとして「Microsoft 365 Education GIGA Promo」(GIGA Promo)を日本の教育機関にGIGA スクール案件限定で新たに提供開始すると発表した。

GIGAスクール構想とは「1人1台端末及び高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備するとともに、並行してクラウド活用推進、ICT機器の整備調達体制の構築、利活用優良事例の普及、利活用のPDCAサイクル徹底等を進めることで、多様な子供たちを誰一人取り残すことのない、公正に個別最適化された学びを全国の学校現場で持続的に実現させる」というもの。文部科学省では、令和5年度までに1人1台のコンピュータ環境を小中全学年で達成することを目標としている。

新ライセンスは、世界中の教育現場および企業で活用されている Windows 10とOffice 365をGIGAスクール時代の日本の子供たちがより充実した環境で学習するための教育プラットフォームとして、日本独自で提供する。

製品構成は、端末管理ツールがIntune for Education、学習用基本ツールがOffice 365 ProPlus、OSがWindows 10 Pro Education Upgradeとなる。

  • 「GIGAスクールパッケージ」の概要

    「GIGAスクールパッケージ」の概要

Intune for Education は、大規模な端末の一斉展開に対応し、端末・ユーザー・アプリの管理・制御を一括して行うことができ、セキュリティを担保した形での運用を実現するという。Windows OSだけでなく、iOS、Mac OS、Androidも一元管理できるため、教育現場の管理工数を削減するとしている。

Office 365 ProPlusは、世界中の企業や教育機関で利用されており、ブラウザ版のみで実現できる学びには限界があるため、今回は特別に利便性が高く安定したデスクトップアプリ版を提供するという。従来から提供しているオンライン版のOffice 365 A1も引き続き利用できる。

Windows 10 Pro Education は、企業レベルのウイルス対策機能を備えたWindows Defenderを標準搭載し、教育現場のためにOSの設定をカスタマイズできるため、セキュリティやプライバシーが守られた環境ですぐに学習を開始することができる。

参考価格は2760円、ライセンスプログラムはクラウドソリューションプロバイダ(CSP)プログラム、ライセンス形態は端末ライセンス、期間は当該端末が利用できる限り最大6年間、販売開始は4月初旬を予定している。