三井物産は2月12日、山佐とともに衛星ライドシェアサービスを展開する米Spaceflightの全株式を親会社であるSpaceflight Industriesより取得することで合意したことを発表した。

宇宙産業は成長が期待される産業分野の1つ。Spaceflightは、多様な打上げ機会を、高い技術力と衛星搭載ノウハウ、打上げミッション・マネジメントと併せて提供する衛星ライドシェアサービスを提供し、これまで29回のロケット打上げを通じて累計271基の衛星打上げ実績を有しているほか、2020年も5台のロケットで、10を超すミッションを実行する予定としている。三井物産では、買収後は、自社のネットワークも活用し、顧客ニーズに沿った新サービスの拡充を図るとともに、日本の衛星開発企業、打上げ事業者、宇宙開発者などとの連携も図っていきたいとしている。

また、Spaceflight Industriesは当該事業売却で得た資金を、別事業として進めている地表画像提供サービス「BlackSky」の成長に向けて投入する計画としている。

なお、同買収は必要な許認可の取得後、2020年第2四半期ころに完了する予定で、三井物産の出資比率は50%になるという。

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    Spaceflightのサービスを活用した衛星が宇宙空間でロケットから分離されるイメージ (C)Spaceflight/三井物産