オンラインバックアップサービス企業のBackblazeは2月11日(米国時間)、「2019 Hard Drive Reliability: Failure Rates Continue to Rise」において、2019年に同社で利用したハードディスク(HDD)の故障に関する統計データを公開した。
稼働時間が基準に満たなかったHDDなどを除き、合計12万2507台のHDDの故障率データが掲載されている。2019年は東芝のHDD4TBモデルの故障率が唯一0%と報告された。
2019年に1台も故障しなかったのは東芝の4TBモデルであるMD04ABA400V。データサンプルが少ないものの、仮に1台故障していたとしてもその故障率は0.92%までしか増えず、優れた値とされている。東芝HDDは14TBのモデルMG07ACA14TAも使われており、こちらの故障率も0.65%と優れた値を記録している。
一方、Seagateの12TBモデルであるST12000NM007は3.32%という高い故障率を記録している。Backblazeの年間HDD故障率を過去3年間で比較しても、2019年は最も高い値を付けており、Backblazeはこの原因としてSeagateのST12000NM007の高い故障率が原因の1つになっていると説明している。
故障率が比較的高いことが多いSeagateだが、6TBモデルのST6000DX000と10TBモデルのST10000NM0086はそれぞれの故障率が0.96%と1.00%と比較的低い値となっている。ただし、HGSTはどのモデルもそれらの故障率よりも低い値を付けており、Backblazeの採用しているHDDの中ではSeagateが最も高い故障率に達する結果となっている。
Backblazeは四半期ごとに同社で使用しているHDDの故障率を公表しているが、実際に使われているHDDの故障率データとして参考になる。