Microsoftは12月17日(米国時間)、「Blocker Toolkit to disable automatic delivery of Microsoft Edge|Microsoft Docs」において、Microsoft EdgeをChromiumベースの新しいものに自動アップデートされることを防ぐツールキット「Blocker Toolkit」について伝えた。

Microsoftは2020年1月のWindows Updateから、ChromiumベースのMicrosoft Edgeを自動的に配信することを計画しており、同月以降、レガシーのMicrosoft Edgeは使えなくなる見通し。同社はこのアップデートを無効にし、自動的に切り替わることを防ぐ方法を説明している。

  • Blocker Toolkit to disable automatic delivery of Microsoft Edge|Microsoft Docs

    Blocker Toolkit to disable automatic delivery of Microsoft Edge | Microsoft Docs

自動アップデートの対象となるのはWindows 10 version 1803およびこれよりも新しいバージョンのWindows 10。何もしなければ、自動的にChromiumベースのMicrosoft Edgeへ切り変わることになる。ただし、Microsoftが上記のWebページで提供しているブロッカーツールキットを使用すると、次の処理が行われて自動アップデートを回避できるとされている。

  • 自動アップデート経由でChromium版Microsoft Edgeが配信されてくるのを回避する
  • ユーザーがインターネット経由で手Chromium版Microsoft Edgeをダウンロードしてインストールするといった作業や、別メディア経由でChromium版Microsoft Edgeをインストールする作業についてはブロックしない
  • Windows Server Update ServicesやSystem Center Configuration Managerといった管理システムを使っている組織は、Blocker Toolkitをインストールする必要はない。既存の管理ツールで制御可能

レガシー版のMicrosoft Edgeをあえて使い続ける理由はない。互換性などの観点からChromiumベースのMicrosoft Edgeの使用を避けようとしている場合、個別にChromiumベースのMicrosoft Edgeをインストールして互換性チェックなどを実施することで、問題を回避しやすくなる。