日本電気(NEC)は12日、羽田空港国際線旅客ターミナルに空港保安検査場内の混雑状況を分析・可視化する「待ち時間予測システム」を提供開始したことを発表した。
同システムは、AI(人工知能)技術ブランド「NEC the WISE」のひとつであり群衆映像から混雑状況を検知する「群衆行動解析技術」や、人の動きを捉える3Dステレオ視覚センサーを組み合わせて活用し、人の流れや通過人数を収集・分析し、混雑状況をリアルタイムに待ち時間として可視化する。
これにより、出発旅客への利便性が向上するとともに、2ヵ所ある検査場の利用率平準化により航空機運航の定時性の向上も実現できるという。
なお、同システムは既に2019年10月から本格稼働を開始しており、羽田空港の待ち時間予測の完全自動化を実現している。今後は同システムのAI予測を磨き上げ、数時間後の待ち時間の予測などの情報提供を目指すとしている。