トレジャーデータ(Arm Treasure Data)は12月3日、データ活用におけるプライバシー保護とセキュリティに専門特化したコンサルティングファームであるTMIプライバシー&セキュリティコンサルティングと協業を開始し、国内企業におけるデータドリブン・マーケティングを支援するサービスを共同で提供すると発表した。

昨今、企業活動においてデータの重要性が高まることに伴い、プライバシーの保護やデータセキュリティが最も重要な経営課題の1となっている一方で、データ活用の推進は顧客のデータを扱うマーケティング部門だけで完結することはできず、データガバナンスや企業内のルール作りを全社横断的に行うことが前提になるという。

そのためには、企業内に散在するデータをマッピング・可視化した上で、例えばデータのサイロ化やプライバシーおよびデータガバナンス上の懸念など、データ活用の阻害要因となっている課題を洗い出すことが必要になるとしている。両社は同プロセスを「データ・デューデリジェンス」と位置づけ、プライバシー保護とデータドリブン・マーケティングの両立を支援するサービスをワンストップで提供し、企業におけるデジタル・トランスフォーメーションの推進を支援するという。

データ・デューデリジェンスサービスは、企業におけるデータ活用に付随して発生するリスクを可視化し、課題を抽出するとともに改善策を提示するサービスとなる。

企業が保有するデータが、どのように収集、保管、利用され、かつ第三者に提供もしくは共用されているか、データフローをトラッキングした上でデータの管理・利用状況の全体像を可視化するという。さらに、プライバシーなどの懸念点を洗い出し、プライバシーポリシーやcookieポリシーの策定支援など、権利主体からの同意を適切に取得するための施策の実行までワンストップで支援する。

トレジャーデータは、カスタマーデータプラットフォーム「Arm Treasure Data CDP」により企業内のデータを統合し、消費者とのインフォームドコンセントも含めたデータのガバナンスを管理する機能を提供。

TMIプライバシー&セキュリティコンサルティングは個人情報保護法のほか、GDPR(EU一般データ保護規則)、CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)対応など世界各国のデータプライバシー規制対応やデータ活用ビジネスの知見を生かしたデータガバナンス支援とプライバシーやデータ活用プロセスの透明性、消費者からの信頼性確保のための事業構築のコンサルティングサービスを提供する。