滋賀県東近江市、東近江市観光協会、凸版印刷、TIS、バリューオンは22日、東近江市が進めている「戦国・琵琶湖体験体感ツーリズム事業」において、XR(AR/VR)技術を活用した観光モニターツアーを11月30日から実施することを発表した。
この観光モニターツアーは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている五個荘金堂地区の近江商人屋敷「外村繁邸」において、XR技術を用いて近江鉄道の人気キャラクター「鉄道むすめ 豊郷あかね」を登場させ、観光客に対し会話や身振りを使って観光案内を行うもの。
XR技術は、凸版印刷とTISが提供している遠隔コミュニケーション支援サービス「TeleAttend」を活用し、登場するキャラクターにはトミーテック及び近江鉄道の協力を得て「鉄道むすめ 豊郷あかね」を起用。描画にはLive2Dが開発している2Dイラストの立体表現技術「Live2D」を使用する。
外村繁邸の案内だけでなく、名勝百済寺の歴史や五個荘の近江商人文化、太郎坊宮と神道文化、布引焼など、地域の歴史文化を深く味わえる特別な文化体験を実施する。さらに、近江牛、ビワマス、岩魚といった東近江ならではの食文化を堪能する特別体験もあわせて実施する体験型のツアーとなっている。
同ツアー実施期間は11月30日〜2020年1月31日。参加希望者はWEBサイトにアクセスして申し込む。なお、参加可能人数は20組40名(先着順)。
同モニターツアーでは、太郎坊などの各拠点で多言語音声翻訳アプリ「VoiceBiz」により、外国人との円滑なコミュニケーションをサポートするという。要望に応じて通訳ガイドを帯同することも可能(要予約)。
なお、XR技術を活用した近江商人屋敷「外村繁邸」案内体験は、このツアー参加者でなくても誰でも無料で体験可能(入館料別途必要)。開催日程は11/30、12/8、15、22、1/12、19、24、25、26、28、29、30、31の計13日で、対象は日本人外国人不問(アバターとの会話は日本語のみ)。午前10時〜12時、13時〜15時。