Microsoftは9月24日(米国時間)、「Announcing Windows 10 Insider Preview Build 18990|Windows Experience Blog」において、Windows 10 Insider Preview Build 18990に導入された新機能や変更点などを紹介した。この開発版は2020年5月にフィーチャーアップデート版として提供が開始される見通し。

このビルドにおける主な注目点は次のとおり。

  • UWPアプリケーションの自動再起動設定機能の導入。この機能が有効にされた場合、開いているUWPアプリケーションはシステム再起動時に自動的に再起動されるようになる。ただし、サインイン時間を短縮するためのUWPアプリは最小化され、一時停止の状態で保持される
  • WSLにおける\wsl$ディレクトリの一覧取得パフォーマンスの改善
  • WSLにおけるsuまたはsudoコマンドとWindows相互運用性の向上
  • Xbox ゲームバーのアップデート

2020年5月に提供が予定されているフィーチャーアップデートには、クラウドからPCをリセットする機能も導入が予定されている。

  • WSLの開発が継続していることがわかる - Release Notes for Windows Subsystem for Linux|Microsoft Docs

    WSLの開発が継続していることがわかる - Release Notes for Windows Subsystem for Linux|Microsoft Docs

最近のWindows 10 Insider Preview Buildの動向を見ると、特にWSL 2 (Windows Subsystem for Linux version 2)の開発が進んでいる点が注目される。現在、MicrosoftはHyper-V技術をベースに新しいWSLであるWSL 2の開発を行っている。現在のペースで開発が進められた場合、2020年5月に提供されるフィーチャーアップデート版からWSL 2がデフォルトの機能として提供される可能性が高いと見られる。