米Googleは9月18日 (現地時間)、YouTubeのTV向けアプリにYouTubeマストヘッドを配信することを発表した。ベータ・サービスとして、グローバル規模で提供する。

YouTubeマストヘッドは、YouTubeのトップページ用の動画広告フォーマットだ。トップページに最適化されたデザインで、YouTubeを開いた時に最も目立つ位置に掲載されるので、認知率の高い広告キャンペーンを展開できる。

従来のテレビがYouTubeやネット番組に視聴者を奪われる一方で、YouTubeはTV画面でYouTubeを視聴するユーザーを増やしている。今年5月時点で、スクリーン別の伸び率ではTVがトップ、TVでの視聴時間は2億5000万時間/日を超える。また、米国における1週間の平均リーチ数で、18〜49歳に対してYouTubeは全てのケーブルTVネットワークを上回る。TV向けYouTube広告は、スマートTVを使ってTV画面でYouTubeを見始めた若い世代、従来のケーブルTVから離れた視聴者に、広告主がTV広告でリーチできる手段になる。

広告主は、TV向けのYouTubeマストヘッドをインプレッション単価 (CPM)で購入でき、ターゲットのユーザー層に合わせてカスタマイズできる。デスクトップ向けやモバイル向けのマストヘッドと同じように事前予約が必要。TV向けのみだけではなく、クロススクリーンの一部としても購入できる。

  • FordのYouTubeマストヘッド広告

    開いた時に画面に大きく広がるTV向けYouTubeマストヘッド