Microsoftは8月30日(米国時間)、「Update on removing Flash from Microsoft Edge and Internet Explorer - Microsoft Edge Blog」において、Microsoft EdgeおよびInternet ExplorerにおけるFlash廃止の新たなロードマップを発表した。
Microsoftは2017年にMicrosoft EdgeおよびInternet ExplorerからFlashを削除するロードマップを発表。しかし、2018年末にChromium技術をベースにした新しいMicrosoft Edgeを開発すると発表し、状況が変わった。この取り組みを受けてFlash廃止へ向けたロードマップをアップデートしたと説明している。
2017年に発表されていたFlash削除へ向けたロードマップの概要は次のとおり。
時期 | 内容 |
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2017年末〜2018年 | Microsoft Edgeは初めて訪れたほとんどのサイトでユーザーにFlashを使用するかどうかの許可を求める。この時のユーザーの選択を記憶しておき、その後の動作に利用する。Internet Explorerは特に変化なし |
2018年中期〜後期 | Microsoft EdgeはセッションごとにユーザーにFlashを使用するかどうかの許可を求める。Internet Explorerは特に変化なし |
2019年中期〜後期 | Microsoft EdgeおよびInternet ExplorerでFlashをデフォルト無効化。有効化すれば使用できるが、サイトごとに許可を求めるようになる |
2020年末 | Microsoft EdgeおよびInternet ExplorerからFlashを実行する機能を削除 |
今回新しく発表されたロードマップは次のとおり。
対象 | 計画 |
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Chromiumベースの新Microsoft Edge | ChromiumのFlash廃止ロードマップに従ってFlashの削除を進める |
従来のMicrosoft Edge | Flashのデフォルト無効化は行わない。2020年12月までにFlashを削除 |
Internet Explorer | Flashのデフォルト無効化は行わない。2020年12月までにFlashを削除 |
GoogleもMicrosoftと同じようにChromiumやChromeでFlashの使用を段階的に廃止する取り組みを進めている。Chromiumベースで構築される新しいMicrosoft Edgeは基本的にこうしたGoogleの取り組みをそのまま利用することになり、Microsoft独自でFlashの廃止へ向けた作業などは行わないとしている。
変更前との大きな違いは、2019年の後半に予定されていた従来のMicrosoft EdgeおよびInternet ExplorerにおけるFlashのデフォルト無効化の工程がなくなった点にある。Microsoftはすでに新しいChromiumベースのMicrosoft Edgeに注力しており、古いバージョンとなる従来のMicrosoft EdgeおよびInternet Explorerはもはやそれほど変化させない方向に鍵を切ったと見られる。